ばぶちゃんがいなくなってから、もうすぐ3週間になるんだね…早いです…ご心配頂いた皆様、ありがとうございました。フー太も王国のみんなも元気にしていますよ。

ばぶの腫瘍は、まるで生き物のように日々大きくなって行きました。前のブログにも書きましたが、6月1日の夜は足が悪いようには見えなかった。もちろん本鳥はギリギリまで隠していたのだと思うが、とにかく6月2日に隠しきれない状況に陥ってしまったのだろう。

「隠しきれない状況」…

6月3日(水)に病院に連れて行った時、どの道、腫瘍が出来てしまった以上、摘出手術をしなければ助からないし、片足になっても元気でいてくれるなら…と先生に手術をお願いしました。そして、手術前の身体検査として、血液検査とレントゲンを撮ったのですが、レントゲンを見る限り、他に転移をしている様子はないし、腫瘍がきれいに取れれば完治する状況であった。しかし、問題は血液検査の結果であった。肝機能、腎機能、血清総蛋白には全く問題がないものの、ヘマトクリット値が異常に低いのだ。ラブバの正常値は【44%~55%】の所、ばぶは23%しかなかった…つまり、どういう状況かというと、激しい貧血状態に陥っているとのことでした。そして、もうひとつ、呼吸促拍…心臓にもかなりの負担がかかっている様子であるとのこと…

結論として、血液検査のリスク判定があまり良くなく、貧血状態を治さないと手術に耐えられないので、まずは1週間造血剤等の投薬をし、その後、もう一度血液検査をしてから手術ということになったのです。飼い主的には、断脚手術が延びたことで、少しホッとしたりと複雑な気持ちでした。 

 

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足に負担がかからないよう、ばぶ用の病室に入ってもらい1週間お薬を飲みました。フー太も前のケージに戻り、ばぶちゃんの傍に付いていてもらいました。

(2009年6月11日撮影)

 

 

投薬中の1週間、ばぶの腫瘍は日を追うごとにムクムクと大きくなっていきました。まるで生きているかのように…そして、6月10日(水)再診日、血液の再検査結果もヘマトクリット値は23%から30%になっただけで、あまり変わりませんでした。(ばぶの心臓の状態もあまり良くないので、今回の採血は2度とも頚静脈からではなく、足の爪からでした。)

ただ…E沢先生は、腫瘍が異常なスピードで大きくなっていることで、これ以上手術は延ばせない…このままでいたら、もう長くない…とおっしゃり、11日は病院の休診日なので、急遽12日に手術をすることになったのです。もちろん、ばぶの手術は、血液検査のリスク判定が悪いことや、呼吸促迫もあることで、最悪の状況に陥る可能性が高いという説明も十分して下さいました。それでも、ばぶちゃんに元気になってほしい…私は、ばぶの生命力に賭けたのです。

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ばぶちゃんと最後の夜…

Mitsukoママは、あなたが愛おしくて…ばぶちゃんは大人しく抱っこさせてくれたものね…

腫瘍が出来てしまった悪いあんよ…

 

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大きく膨れ上がった左足…

痛みはなかったようで、この日の晩もたくさんご飯を食べてくれました。

(2009年6月11日撮影)

 

 

   

そして6月12日(水)手術当日…ばぶちゃんのように明るく鮮やかに晴れ渡った日でした。ばぶの左足の腫瘍は、前回(10日)に診ていただいてから、たった2日しか経っていないのに、益々大きく膨れ上がっていました。…どうしてこんなに進行が早いのだろう…不安な気持ちを抑えながら、ラブバ仲間の りぼんママさんとボタンの「りぼんちゃん」コザクラの「マロンちゃん」と共に、朝、横浜の病院に祈る気持ちで託してきました…それが、ばぶの最後の姿になるなんて…

午後1時半過ぎ…

E沢先生から電話があり、ばぶちゃんが手術中 息を引き取ったとの連絡がありました。腫瘍そのものは全て取り除くことが出来き、手術はうまくいったのですが、出血が多く、ばぶの心臓は手術に耐えられなかったとのことでした。

そして、メスを入れたことで、なぜ腫瘍があんなに生き物のように急激に大きくなっていったのか、なぜあんなに強い貧血があったのか等の理由も全て解明されたのです。

ばぶちゃんの強い貧血、また、内臓は全く問題がないにもかかわらず、数日前からウンチが黄色かったこと、それら全ては、ばぶちゃんに出来た腫瘍自体(腫瘍の中で)激しい出血があったことが原因だったようでした。あの忌わしい腫瘍は出血のため、穴の開いた風船の中に大水を注いで行くように、日に日に大きくなっていったとのことでした…。おそらく…ばぶが足を引きずるようになった時、何らかの影響で腫瘍内の出血が激しくなってしまったのかもしれません…だって、あの腫瘍の成長ぶりは尋常ではなかったもの…

ばぶちゃんは、全身麻酔で手術を受けたため、眠ったまま息を引き取ったとのことで、安らかな顔をしていたのが救いでした… 

   

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もっと早く、フー太の傍で暮らさせてあげれば良かったと後悔ばかり…

(2009年5月26日撮影)

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いつも仲良しだったよね~。

(2005年2月トトウリママ家にて)

 

 

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ばぶは、kayokoさんが大好きでした。

いつもkayokoさんの傍に行き、何かお話をしていましたよ。

 

 

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ばぶちゃん、赤ちゃん産んで私にちょうだいね~。(kayokoさん)

いいわよ~。ゆうちゃんみたいに、可愛いコ産んであげる!(ばぶ)

    

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大きなコを産んで一生懸命育てたわよ~。私の赤ちゃん、可愛がってあげてね!(ばぶ)

ばぶちゃん、ありがとね!「ここちゃん」って名前にしたのよ!(kayokoさん)

 

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2006年6月23日撮影

ここちゃん、両親と最後の夜。

(ここちゃんは、翌日kayokoさん宅の仔になりました。)  

 

 

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綺麗な純キエリとして生れて来たばぶちゃん、次は、どんな美しい姿に生まれ変わるのでしょうね~。

また会いたいよ… 

 

 

 

ばぶ姫は、最近、特に毛並みもツヤツヤだったし、ますます優美に輝いていました。ハムスター用ホイールを、ものすごい勢いで廻して遊ぶのが大好きだったばぶちゃん…そんなパワフルで気高く美しい彼女は、片足切断という障害を持って生きて行くのは嫌だったのかもしれませんね。そして、病に倒れた大好きな彼氏(フー太)よりも先に行きたかったのでしょう…だって、甘えん坊で、寂しがり屋さんだったから、自分が残されるのが嫌だったんだよね…

だけど、本当は、可愛い奥さんで、良いお母さんでもあったこと、Mitsukoママはずーっと見てきたし、よーく知っているから…ばぶちゃんが精一杯生きてきた姿を残したくて、数年ぶりに本宅HPに「追悼ページ」として「フー太&ばぶの子育て奮闘記」をアップしたよ。

可愛い子供を3羽も残してくれて、本当にありがとね…ばぶちゃんに会えたこと、一緒に暮らせたこと、心の底から感謝しています。

ゆっくり休んでね…LOVE…